ウキアシタタズ

頑張れたことを頑張って書きます

バタービールという存在

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つい最近、USJ行ってきたので、その中で一番私が楽しみにしていたバタービールについて書こうと思う。

まずバタービールとはなんぞや、という方もいると思う。だから私はあの神聖な飲料について、足りない語彙力と、本物のアルコールによって失われつつある思考を用いつつ、美味しいと感じてもらう努力をこの記事に落とし込んでいこうと、意気込む。

ハリーポッターシリーズに出てくる、未成年でも飲める飲料だ。「こどもびいる」に近いスタンスではあるが、味は結構違う。

魔法学校で暮らす彼らの生活にある、お酒(ノンアルコール)という認識でいいと思う。

さてこれが美味か否か、という話だが、こればかりは否定のしようがなく美味しいと言わざるを得ない。不味いという人間はいない。甘過ぎるという声も聞こえないし、値段が高いなんて言う奴は許さない。

…というのは流石に魔法学校的ジョークだと思ってくれて構わない。
ただ、私が美味しいと思うのは事実で、馬鹿みたいにこれを褒める私が白い目で見られるのもまた、事実だ。

基本的に私がこのブログで書くのは、独りよがりで偏屈な妄言ばかりで、賛同を求めるものではないのは、何となく感じてもらっているだろう。

だが、このバタービールに関しては、まず飲んでから、各々深く考察し、友と議論を交わし、時には喧嘩もしたけれど、今ではそれも懐かしい…。あれから色々あったけど、あの日交わした盃(バタービール)は忘れない。
今日は飲もうか、乾杯(バタービール)。

そんな人になって欲しいと切に願う。

…意味不明だし、バタービールで喧嘩するような人間関係は構築したくない。

ともかく、不味そうだし飲むのやめよーぜ、というのだけは避けてほしいし、そうなるように、この記事は書く。
つまり、私のブログにおいて、他人に「こうして欲しい」を強要するモノを書くというのは滅多にないが、バタービールという品は、私をそう至らしめるのに十分な味わいと、存在の深みがあることを理解して欲しい。

 

優しい飲み物
こともびぃるにも共通することだが、バタービールはアルコールを模したノンアルコールである。未成年の時、大人がこぞって飲んでいたあの黄色い飲料を、口の周りに泡をつけて飲んでみたい。そういう「こどもの願望」を気分だけでも良いから体験させてくれるのが、バタービールであり、こどもの願いの象徴と言っても過言ではないだろう。

同時に、大人にとっても、ビールを飲んでみたいと思ったあの頃の想いを再現してくれるとも言える。

ーーそれなりに「おとな」になった。あの時みたいに、正直に笑ったり泣いたりしなくなった。感情が薄くなるたび、酒に頼ってしまう。「飲み足りないから飲んでんの?」脳内で繰り返されるコールが、また自分の気持ちを分からなくさせる。吐いて、飲んで、また吐いて、いつからこんなに、なっちゃったんだろうな。居酒屋の便器の前でうずくまる、午後11:30。

例えば(くどい)このような、アルコールに慣れてしまった私たちを嘲笑うでもなく、ただバタービールは、童心を蘇らせるためのトリガーとして、そこ(USJ)に君臨している。これを優しいと言わず、何と言うのだろうか。

しかしこれで終わらないのがバタービールをより神秘の飲み物たらしめる所以だ。

 

価格などなかったのだ
確か前に買った時は600円くらいで、量は缶ジュース一個もない位だったので、割高であることは否めない。しかし、バタービールをオフィシャルな形で、かつ飲むのに相応しい空間で飲むことが出来ることも無視出来ない。

価値というのは不思議なもので、場所や空間、もっと言えばその人の気持ち次第で適正度は大きく変わる。

砂漠で干からびそうなら500円だろうが水を買うし、海なら塩水はタダじゃなければ気は済まない。(極論)

つまるところ、USJで飲むバタービールが600円なのは適正であり、上も下もないのだ。空気が無料であるように、バタービールは600円なのだ。

 

味について
甘いのは先程述べたが、実は二種類バタービールが存在するのはご存知だろうか。

冬限定なのか知らないが、ホットとアイスがあるのだ。しかし、単純に温度の問題だけではないことをここではお伝えする。

アイスについては、甘々なクリームと甘々な微炭酸が絶妙にマッチした甘党のための飲料に仕上がっている。まずはこれを飲んで欲しい。ごくごく飲むと喉が焼けるが、こまけぇことはいいんだよ(AA略)

※今更だけどAAとはアスキーアートのことで、略したのはあまりに有名なフレーズだったからである。

ホットについてだが、これはむしろアイスよりも飲みやすいかもしれない。基本的な味は変わらないが、炭酸がないことと、ジンジャーの風味が足されていることは見逃せない。

甘いものの、かすかに香るジンジャーが、辛味をアクセントとして至極の一品として、我々の舌を満足させる。
チャイラテとか飲み慣れてれば意外といけるので、こっちを頼むのも一考の余地がある。

というか両方飲め。

 

おわりに
好きなものを好きなように書き散らしたが、まだ私はこの神秘の飲み物を理解しきってはいない。私がその核心を理解しようとする時、それは神の領域への挑戦であり、神秘への冒涜になる。秘密が秘密足り得るのは、誰もそれ以上踏み込まないからだ。
知るのも、飲むのも、ちょっと物足りないくらいが丁度いいのだ。
(おわり)