ウキアシタタズ

頑張れたことを頑張って書きます

流行

私は流行というものに、幾分疎いです。

服装から趣味、話題になってるものが分からないうちに過ぎ去って

「あ、あれ話題のヤツだったんだ」となることが多いです。

 

別にそれで損をしたと思ったことはないですが、これでいいのか…?と思うことはままあります。

 

そう感じるのにも理由はあって、流行に無関心な俺カッケー的な振舞いをしたくないのと、単純に情報のアンテナが低いのは問題だと自責の念に駆られているからです。

 

じゃあ直せよ、と言いたい。言いたいけれども、それはそれで心に引っかかるものがあるので、「流行に疎い自分」でもいい理由を探します。


1.「写真」

今世間ではフォトジェニックというのが、話題らしいじゃないですか。いわゆるインスタ映えとかそういった類のものです。


今はスマホで気軽に綺麗な写真も撮れますし、流行るのも分かります。ただ、私がひねくれているのか、「みんなが撮っているもの」って撮りたくないって思っちゃうんですよね。

 

いやしかし、風景の良いところだとか、美味しそうな食事なんて、今まで何枚撮られてるか分かりませんし、手垢にまみれてます。要は、私がドヤ顔で「世界初」の写真を気取ったとして、それは過去に何回も行われた、悲しい幻想だということです。

 

たとえばウユニ湖なんてマジで撮りたくないです、いや行けば撮りますよ。でも行かないうちは撮りたくないです。つまりあまり行きたくないです。

 

正直言えば、同じものを撮りたくない、なんてほぼ不可能です。だけどそこを頑張りたい。
という気持ちの問題です。はい。

 

 

2.「最悪お前らとは違う」でいたい

小学生の時の話です。
ある日、クラスのみんなは発売日を控えたポケモンの話題で持ちきりでした。あの時のゲームというのは、2色でヴァージョンを分けて売り出すことが多く、ポケモンは勿論、ロックマンエグゼも例外ではありませんでした。

 

大体ゲームをするのは男子なので、カッコイイ方をみんな選びます。ポケモンの赤緑で言えば、リザードンに人気が傾く訳です。
私もリザードンが好きでした。色でいえば緑なんて選びたくはありません。だけど私は緑を買いました。(正確にはリーフグリーンだけど)
誰一人フシギバナに食いつかないけれど、私の意地がそうさせました。

 

子ども心ながらに、リーフグリーンを買っている人は少なからずいるとは知っていたので、緑派であることを威張ったりはしませんでしたが、他の男子には「お前らとは違うんだッ!」という歪んだ主張を心に秘めていました。

それから10年経った所で、やはり私は私でした。最新作サンムーンで使うポケモンはマイナーと呼ばれるものばかりです。そしてだいたい負けます。

 

3.「唯一無二に、させてくれ」

流行に乗ることは悪いことではないと思いますが、流行が自分の成分の多くを占めた時、クソつまらない奴に成り下がると私は思います。

 

流行に乗って、それがブームを終えると、体の大半を占めていたものが無くなるので、きっと新しい流行でまた身を固めます。それ以降はずっと繰り返しです。

 

流行で体の大部分が占められないために、必要なものはきっと小学生の時にフシギバナを選ぶ、そんな変なプライドだと思います。ありがとう、草タイプ。

 

変なプライドが、意地が、「流行に疎い自分」の元凶でしょうが、これが無ければ無いで、そこそこ自分がどうなってしまうか、不安です。

 

ただの思い込みでも、唯一無二が欲しいがために、私は流行を諦めたのかもしれません。

 

と結局正当化して終わりましたが、書いててスッキリしたので良しとします。
(おわり)